退職を考えるようになったらどう伝えるか

仕事を辞めることを常に考えるようになったら

まず私自身についてですが、15年勤務した会社を辞め、独立、転職を行いました。

会社を辞めるとなると、そのことを上司に報告したりとやらないといけないことがあります。

・会社や上司にいつまでに報告しないといけないのか
・円満に退職したいが、何て言えばいいのか、どういうタイミングで話を切り出したらいいのか
・お世話になった人への挨拶や業務の引継ぎはどのようにしたらよいのか
以上のような事など、いろいろ考えることもあると思います。
そこで今回は私が今まで見てきた退職した人のこと、私自身の退職経験も踏まえて、
円満に退職できるよう解説していきたいと思います。

■就業規則を確認する

退職をするにあたり、まずこの就業規則を確認することは大切です。
円満に退職するためにも退職の申告期限はできる限り守ることをお勧めします。
一般的には就業規則などの社内規定で1か月前などに定めらている場合が多く、業務の引継ぎなどで必要な期間です。
会社によって違うので、まずここは確認した方がいいです。

一週間後に退職など、普通に考えて職場が混乱するような急な退職は、残された人にも迷惑がかかるので、
それはやめた方がいいでしょう。

■直属の上司へ退職の意思を伝える

私もそうでしたが、これが緊張するんですよね。
どんな顔をされるのか、何て言われるのか、退職するまで何か気まずいよな…など上司にもよりますが、いろいろなパターンが想定されると思います。

大切なことなのでメールや電話で伝えるのではなく、上司が忙しくない時間にアポをとり、直接退職の意思を伝えましょう。
ちなみに、「退職願」は必ずしも提出する必要はありません(退職に必要な書類を会社から提示されれば記入)。

動機がしっかりとしていて、迷いがないかよく考えてから退職の意思は伝えましょう。

■退職の理由を伝える(退職理由の具体例)

まずストレートに「待遇に不満だから辞めます」などと本音は言わないほうがいいでしょう。

退職の理由は、人により本当にそれぞれあると思います。
厚生労働省の調査では、正規、非正規、男女によって違いはありますが、どの項目でも「給与・報酬が少ない」は上位です。
また、「人間関係」「労働時間が長い」「会社の経営方針に疑問」なども高い比率です。

転職先、やりたい事などが決まっているのであれば、正直に上司に伝えるのもいいと思います。
その場合、今いる会社では実現できない内容がベストです。

待遇への不満、人間関係や上司が嫌いなど直接言いにくい内容であれば以下のような理由は個人的なことでもあり、
会社からの引き止められることもないと思います。
退職するので、建設的な話し合いをする必要もあまりないので、本音と建て前をうまく使うことが大切です。

・体調の悪化
・家族が病気または高齢のために介護が必要
・結婚・出産・引っ越し
・地元で家業を継がないといけなくなった
円満退職が目的であれば、退職の理由をしつこく聞かれても、会社や同僚の愚痴を言うのは絶対に避けましょう。
退職の意思表示をした後もしばらく勤務することになるので気まずい思いをします。

■引き止めにあったら

一般的に会社は退職されると困るので、引き止められることは十分考えられます。
理由としては、あなたが退職することで、大きな戦力ダウンになり、他の社員のモチベーション低下につながる、退職されることで上司の評価が下がる、単純にあなたの将来を心配してなどです。

・待遇の改善(役職付与、年収アップなど)
・残業を減らす、勤務時間の調整
・転勤しなくてよい
・希望部署への異動
・辞めることで収入が下がるなど、将来の不安を煽る
・今のプロジェクトが終了するまでなど、期間を延ばしてくる
以上はよくある引き止め例です。
待遇の改善など魅力的な提案があるかもしれませんが、就業規則は守ったうえではっきりと退職の意思を伝えるしかありません。
退職の動機が不純だと、引き止めに合い迷いが生じ、そのままズルズルと残るという人もいます。
経験上、退職を打診した社員は残っても会社からあまりいい目では見られなくなるように感じます。
私としては、迷っているなら退職を申し出ることはおすすめできません。

■退職する日まで誠意をもって

退職を上司に伝えると、周囲の社員にも伝わります。
あなたを応援してくれる人、距離を置いてくる人など、今までと違う反応を示す人もいるでしょう。
もしかすると新しい会社でも関わりを持ったりする人がいるかもしれませんし、協力してもらいたいことがあった場合頼むこともできます。

円満に退職することが目的であれば、誰にでも最後まで誠意をもって接し、円滑に業務の引継ぎを行いましょう。

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